こんにちは!茨城ライフキャリア研究会の見田です。
5月に入って、母の日のプレゼントのCMが目に付くようになりました。
「今年のプレゼントは何にしようかしら」とポジティブに捉える方と、
「この時期はなんとなく苦手」とネガティブに捉える方もいらっしゃるかもしれません。
そのネガティブな思考はどこから来るのでしょう。
それはもしかしたら、アダルトチルドレンなのかもしれません。
今日は、アダルトチルドレンについてお話しします。
茨城ライフキャリア研究会では、
抱えているお悩みや就活・セカンドライフまでさまざまなご相談をご相談をお聴きしています。
お話したいことがある方はお気軽にカウンセリングをご予約ください。
目次
アダルトチルドレンとは
アダルトチルドレンとは、子供の頃に親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を抱えた大人のことを言います。
この「アダルトチルドレン」という言葉、もともとはアルコール依存の親の元で大人に成長した人を指していました。
しかし最近では、家庭内で何らかのトラウマを抱えた人々にも同じ様な傾向が見られることから、広い意味で使われています。
子どもはどうやってトラウマを抱えるの?
子どもは本来、見たり、聞いたりしたことに対して、素直な感情を表現します。
笑ってみたり、怒ってみたり、泣いてみたり・・・。
そして自由な言葉で、それを表現する過程が心の発達に繋がっていきます。
このような表現の自由が許される環境は健康な家族機能がある家庭と言えるでしょう。
しかし、子供が自由を奪われて安心して成長することができない家庭では、子供はトラウマを抱えます。
このような家庭のことを「機能不全家族」といいます。
機能不全家族とは
機能不全家族の例は以下です。
- 家族間が冷めていて心の交流がない
- 身体的、精神的に虐待がある
- 期待が大きすぎる
- 兄弟、他人と過度に比較する
- 学歴、お金、社会的地位を重視する
- 子供の世話をしない
- 両親の仲が悪い、怒りが爆発している
- 親の思い通りにさせようとする
- 親子の立場が逆転し、子供が親の世話をしている
- 精神的に親を支える側になっている
- 批判ばかりする
機能不全家族の中で、子供は何とかそこに自分を適応させようとします。
自由でありのままの自分でいると、親に見捨てられてしまう不安があるからです。
子どもながらにその家族の中で生き延びようとするのですね。
そうして間違った思い込みや生傷が癒えないまま大人になると、これまで家族に適応させてきた自分と社会生活に適応させる自分にズレが生じてしまい、混乱してしまいます。
これが、アダルトチルドレンの “生きにくさ” です。
アダルトチルドレンは大人になっても、小さな自分が泣き続けている状態です。
その状態は、周りから気付かれにくく、自分でも気づかないこともあります。
ですので、何かわからないまま空虚な気持ちを何かで埋めてみたり、ストレスを抱えたり、精神障害に繋がることもあるのです。
アダルトチルドレンの特徴
アダルトチルドレンには以下のような特徴があります。
- 自分で自分を罰する傾向がある
- 自己評価が低い
- 期待に応えようと行動する、そのために相当がんばる
- 完璧主義
- 助けを求められない
- 楽しむことができない、楽しんではいけないような気がする
- 周りのために自己犠牲的な思考、行動をとる
- 空気が悪くならないように気を配る
- 常に周りに認めてもらいたい、賞賛がほしい
- 人と密接な関係を築けない
アダルトチルドレンの克服
アダルトチルドレンを克服するとは、どのようなことをいうのでしょうか。
それは、トラウマをなくすことではありません。
自分の中にいるインナーチャイルドの存在を受け入れてあげることです。
例えば、泣いている小さな自分と手を繋いであげます。
もう安心していいよと言って、やさしくハグしてあげます。
自分の中にいる小さな自分のお世話をしてあげるイメージです。
アダルトチルドレンの克服には個人差があり、時に長い時間がかかることも多くあります。
トラウマに向き合うことで、フラッシュバックのリスクも拭えないため、無理はしないで、ご自身に合う方法を試しながら取り組んでみてください。
ここでは、克服方法の一部を3つご紹介します。
- 書籍でアダルトチルドレンを理解する、取り組んでみる
- カウンセリングで私の中にいる小さな自分の悲しみを嘆いていく
- 心理カウンセリングを学んで克服する
書籍でアダルトチルドレンを理解する、取り組んでみる
書籍はいちばん気軽に克服できる方法です。
今回はおすすめの本を2冊ご紹介します。
アダルト・チャイルドが人生を変えていく本
(著)アスク・ヒューマン・ケア研修相談センター
赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本
(著)白川美也子
カウンセリングで私の中にいる小さな自分の悲しみを嘆いていく
アダルトチルドレンの克服には、自分と向き合うための「安全な場所を確保」することが大切です。
心理的支援に未成熟な方に心の奥底の感情を出すことは二次トラウマになる場合もあり、リスクが伴う可能性があります。
心理的支援の専門家であるカウンセラーと一緒に取組んでいくことをお勧めします。
茨城ライフキャリア研究会では、
抱えているお悩みや就活・セカンドライフまでさまざまなご相談をご相談をお聴きしています。
アダルトチルドレンの方もお悩みも丁寧にお聴きします。
お話したいことがある方はお気軽にカウンセリングをご予約ください。
心理カウンセリングを学んで克服する
かく言う私も、かつては自分の中にインナーチャイルドを抱えるアダルトチルドレンでした。
周りから見えている自分と私の中の小さな自分との間で、相当エネルギーを使っていました。
たぶんこの記事を読んでくださっている方の中にも、受け止め方の大小はあるとしても、何らかアダルトチルドレンに関心をお持ちなのではないかと思います。
私は産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの学びの他に心理カウンセラーを学ぶことで、アダルトチルドレンを克服できました。
特に、心理カウンセラー講座のカリキュラムの中に、「インナーチャイルドセラピーワーク」があり、
15人ぐらいのグループの中で、激しく嘆き、その経験から、実在する自分と私の中の小さな自分が客観的に見えるようになりました。
私と小さなワタシが手をつなぐことができたように思います。
まとめ
人間は誰しも完ぺきではないので、親が“おや”として完璧でないのも当然のことです。
しかし、子供の頃自由にならなかった感情が、時を経てカサブタにならないまま、生傷でいるとしたら、それはアダルトチルドレンの何らかの特徴があるのだと思います。
今、あなたは大人になって、今を生きています。
そろそろ「自分の中にいる小さなワタシ」と手をつないでみませんか。
大人になってどうしても辛い、本来の自分らしさを確立したいと思う方は、カウンセラーと相談することで、安全な場所を確保し自分と向き合うことができますので、
どうぞご相談ください。
茨城ライフキャリア研究会では、お話を聴く専門家があなたのお話をお聴きします。
「なんか不安がある」
「人間関係で悩みがある」
「とにかく誰かに話を聞いてもらいたい」
そんな思いがありましたらぜひご相談ください。
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