エッセイ

愚痴の聞き方

こんにちは!

茨城ライフキャリア研究会です。
「すべての人が、自身に誇りを持てる人生を!」
ライフ+ キャリアの支援を行っています。カウンセリングやセミナーを通して、人々が幸せになるためにライフ(生活、心の健康)+ キャリア(生き方、仕事や活動)の支援を行なっています。

今回の記事は、菊池がお送りします。


みなさんは、愚痴を言う機会はありますか?

私はつい最近、愚痴を聞きました。
しかも、当事者2人から別々に聞くことになったんですね。
もちろんカウンセラーとして愚痴を聞くことはありますが、当事者から別々にお話を聞く機会が久々でした。

この最近聞いた愚痴は、1つの出来事に関わっているお二人から、お互いのことを批判して自分が正しいと言うことを、エピソードを交えお話してくれました。

当たり前ですが、当事者お二人からお話を聞くことになるなんて思いもせず、お話を聞きました。そこで共感したり同調したり慰めたりすることでお話しは終わりました。

しかし、私はお互いの側面からお話を聞いて、当事者お二人に
「あなた間違ってないですよ」
と同じことを違う人に言う羽目になってしまいました。

これはまずいなと思い、カウンセラーとして大変反省しました。
これが、愚痴の聞き方について改めて考えるきっかけになりました。

目次

今の自分の気持ちを吐き出したい。それが愚痴。

そもそも愚痴とはなんでしょう。
愚痴はですね、正しいか正しくないかなんて求めていない話なんですよね。

とにかく自分が何かの出来事で嫌な気持ちになって、こんな思いをしたと言うことを誰かに伝えることが愚痴になるわけです。

ですから、愚痴自体には正論も正論じゃないものもありません。

自分の心の中にあるものを吐き出したいし、時としてその対象者のことを非難するような言葉もあるでしょう。

それが愚痴です。

愚痴は正しいか正しくないかを判断して欲しいわけではない。

では、愚痴を言う人は聞いてもらうことで何を望んでいるのでしょう。

これは、とにかく自分の話を聞いて誰かに聞いて欲しいというような類で終わることが少なくないんですね。
この場合、アドバイスを求めているとか、内容の是非を問うために話すわけではないのです。

そもそも、その人にとっての正しいことが、別の人にとっては正しくないことだったりするわけですよね。
事実は1つしかありませんが、見方がそれぞれ違うのでいろんな考え方ができてしまうのは当然のことなんです。

ですから、にわか裁判官になって正しい正しくないとか言う必要は全くないんです。

そうは言っても、静かに聞いていくというのもまた違うんですよね。
本当に静かに聞いていると「ほんとに聞いてるの?」と思われてしまうかもしれません。
愚痴を言う方の怒りのエネルギー、大きいですよね。
怒りややるせなさ、ときには泣くこともあると思いますが、その速度についていくと言うことも大事なんですね。

あまりのんびりと聞いていると、愚痴を言っているその方がもっと怒ってしまったり、もっともっと悲しくなってしまったりすることにもなりかねません。

愚痴を聞くときは、相手の気持ちに寄り添う。

では、愚痴を聞くときどういう姿勢で聞いたらいいでしょう。

先ほどからお伝えしているように、その事実の正しいか正しくないかに触れる必要ありません。
とにかく相手の気持ちに触れてあげることが大事だと思います。

お話しされてる方に、
「辛かったですね」
「それは嫌な気持ちだったでしょう」
など、その方の感情をすくいあげて言葉にしてあげるということが大切なのです。

自分の気持ちをわかってもらえたり、自分がこんな風に愚痴を言いたいんだってことを共有してもらって理解してもらえると人は安心します。

ですから、周りの方からの愚痴を聞く機会があった時は、気持ちを理解して聞いてあげてください。

愚痴を聞かさせることは、頼りにされているからかもしれない。

愚痴を聞く立場でやってはいけない事は、自分自身の価値観を出して、それは正しい正しくないの判断をしたり、否定するようなことは控えたほうがいいと思います。

よく夫婦の会話で例として出されることあります。

妻は夫にこんなことがあってこんな嫌な気持ちだったと言うのを聞いて欲しい。
でも夫は、妻の愚痴を聞きたくない。
だから、できるだけ早くその自分がアドバイスをしてこの話を切り上げてしまう。

こんな経験がある方はいますか?

妻はシャッターをピシャッと降ろされたような気持ちになったり、自分の言いたい気持ちを閉ざされてしまったりと言うような疎外感を感じることがあります。

こんな場合も、まずは気持ちに寄り添い、最後にさりげなくアドバイスを伝えるといいのかなと思います。

私も愚痴を言いたくなる時があります。

でも、愚痴を言える相手ってそうたくさんいないですよね。
愚痴って誰でもいいから聞いて欲しいわけではありません。

だから、もし皆さんが愚痴を聞くことになったら皆さんは頼りにされてるんだと思ってもいいですよ。


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